字幕では伝えきれない英語
よく英語ができる人は、映画を日本語字幕で見ていて、
この日本語は、元の英語と全く意味が違う!誤訳だ!
と、非難する人がいます。
しかし、字幕翻訳をする人は、
1. いかにその状況に合った日本語に意訳するか
2. 日本人が共通して持っていない文化的な常識を、いかに日本の常識にあてはめるか
3. どうやって1~2行という字幕の制限の中におさめるか
などといったことを、意識して訳していかねばなりません。(たぶん)
そもそも字幕は、英語ができない人のためのものなので、
英語ができる人は、字幕を見なければいい話ですw
そして本題ですが、英語を勉強中の僕は今、
フレンズ勉強法を実施してます。
とりあえず日本語字幕で見て、そのあとにもう一度英語字幕で見ています。
そこでおもしろいと思ったエピソードがありました。
Season1のEpisode4の冒頭です。
気になる方はネタバレになるので、先に見てください。
いつものように、みんながカフェでおしゃべりをしています。
今日は「もし自分が全能になったら、何をするか?」
という話をしています。
この時点では仮定法過去の教材に使えるなーとしか思っていませんでした。
ジョーイが現れ、モニカは同じ質問をなげかけます。
モニカ: 全能になったらどうする?
ジョーイ:自殺する。
みんな、は?です。意味がわかりません。
モニカがなんで?って聞くと、
ジョーイ: 不能なんて生きがいがない
これでもよくわからない。
ロスが、ジョーイが何か勘違いしてると思ったのか、
ロス: 全能だよ
っていうと、ジョーイは
ジョーイ:何が違うの?
って返します。そこで笑いが起きるのですが、何も笑えませんでした。
何がおもしろいのかw
そして英語を見てもよくわからない。
Monica: Hey Joey. What would you do if you were omnipotent?
(ジョーイ、もし、全能になったらどうする?)
Joey: Probably kill myself.
(たぶん自殺するよ)
Monica: Excuse me?
(は?)
Joey: Hey, if little Joey's dead, then I got no reason to live.
(もしLittle Joeyが死んだら、生きる意味なんてなくなるじゃないか)
Ross: Joey, uh- "OM"nipotent.
(ジョーイ、"OM"nipotentだよ?)
Joey: You are? Ross, I'm sorry.
(お前がか?ロス、ごめん)
よくわからない。
しかし、Googleで調べた結果、謎が解けました。
参考にしたブログ↓
要はLittle Joeyというのは、小さなジョーイ、つまりジョーイのあそこだったんですね。
俺の息子といった感じでしょうか。
そして、ジョーイはomnipotent(全能)、を最初はimpotent (インポテンツ)、
と聞き間違えていたんですね。
そしてさらに、ロスが、
OM nipotentといったのを、
I'm impotent.
と聞き間違えてしまったようで、
それで、生きる意味なんてないって発言してしまったことに対し、
謝っているみたいです。
これは、英語の音を使ったジョークなので、日本語には訳せない英語ですね。
こういったジョークも、そのまま理解できるようになりたいものです。
フレンズおもしろい。